2017年3月16日木曜日

ぼくは根っこの子だから

先週土曜日、森が4月からお世話になっている「森のようちえん 根っこの子」
の年長さん卒会式がありました。


最後の絵本は年長さん、お父さんが読んでくれました


率直に感動したー!年長さん、みんなとても輝いていた。


保育者さんのいる「森のようちえん たねっこ」を卒会してからの、根っこの子。

母たちだけでおこなう自主保育。


たねっこで「見守り」保育ってステキだな~~と思っていたところに、
年があがってくると「見守って」いるだけでいいの?!?!と思うことしばしば、
になり。。


母として、そこにいる大人として悶々とすることの多い日々でした。



森のようちえん指導者養成講座に参加したときに、内田幸一さんの言葉
に目を覚まされ、

・・・

「見守り」のつもりが、「見殺し」になっていないか気をつけてください。

「見守り」に囚われすぎて、ただ見ているだけになっていませんか?


自分で「見ていられない」と思ったら、声をかけて、手を出していいんです。

手をいっぱい出して、失敗したな~ということをたくさん繰り返して、
初めてちょうどいい「見守り」ができるようになるんです。

・・・・

そんなお話を聞いて、そのつもりはなかったけれど、
「見守り」「信じて待つ」に囚われていた自分に気づきました。




篠秀夫先生が

・・・・
双方が楽しければ「遊び」ですが、やっている側しか楽しくないのなら、それは明らかな「イジメ」です。ケンカは見守っていればいいですが、イジメは止めるのが大人の役割です。・・・

とブログに書いてれば、見守っていいときと、そうでないときがあることを
再認識し。


柴田愛子さんが著作の中で
「仲間はずれを見つけたら、烈火のごとく怒ります」

と書いていれば、やっぱりなんだか落ち着いたり。


でもけっきょく答え外に求めたり、正解が知りたいわけでもなく、
自分はどう思うのか、考えた。



それで気づいたのは、子供には「失敗しながら学んでいくんだよ」といいつつ、
親になり、「子供に対してはぜったい失敗しちゃいけない」という
無意識のプレッシャーに縛られていた自分がいたこと。



でも親になって、大人になったとしても、やっぱり
失敗しながら学んでいくしかないんだな~ということにいきつきました。



つねに成長を続ける子供とともにいるということは、
ともに変化し、成長し続ける存在でいたい。


今を生きている子供たちに、今そこに在る大人として
生の自分で向き合う人でありたい。


子育て論じゃないと思いました。


そして結局、母と子の関係性が、すべての関係性につながっていくんだ、
ということ。


その気づきとともに、もりも私もいっぱい学んだ1年だったなぁ、と。


色んな価値観の母たちに愛されながら過ごすことは
ブレというよりも、それこそ多様性を知るいい機会だったと思う。


世界には本当にいろんな価値観があるんだしね。


これは信頼できる保育者さんや、幼稚園などに預けて満足してたら
考える必要もなかったこと、必要の無かった苦しみだったかもしれないけど、
でも自主保育を選んだおかげで、得られた大きな財産だったなぁと
思います。


先輩母たちがよくいってた「大丈夫!」の意味が、卒会式を経て、
ようやくわかったというか・・・


イライラ母さんだろうと、メソメソ母さんだろうと、自主保育という形で
深く繋がっている母と子は、やっぱり素晴らしいなーと。

自主保育って、私には向いてなかったなぁ・・・・・とつい
1週間前まで思っていたのに、やっぱり自主保育っていいな、
と思わせてくれた卒会式でした。





根っこの子、1年間しか見ていないけれど、この1年でどの子も本当に
「強く」なった。


年長さん5人それぞれ、素晴らしくそれぞれの根っこを張っているように見える。


年長さんとの最後のお当番で、「ぼくは自然界がきらい」「根っこの子に行きたくない」
とよく言っていた天才Y君が、
「ぼくは諦めない。だってぼくは根っこの子だから!!」と言いきったこと。

その誇りと自信を根づかせた、3年間の重みを思った。


3年間、そんな子供たちの育ちを支え続けきたお母さん達、本当に凄いなっていうのと
本当に幸せだなって思う。


もりは根っこの子、楽しいことばかりじゃない、いやけっこう辛い日々だったのに
「幼稚園じゃなくて根っこがいい」といい続けるのは、憧れの存在として年長さんがいてくれて
「ああなりたい」という思いがあるからなんじゃないかな、と母として思う。


子供たちにも、そして私にも、たくさんの学びをくれた年長さん、年長のお母さんたち
ありがとうございました。


4月から、私も負けないくらいがんばるぞーーーーー!!!


たくさんの感動をありがとう。
卒会おめでとうございます☆


根っこの子facebook
 https://www.facebook.com/necconoko/


0 件のコメント:

コメントを投稿