2017年3月28日火曜日

泥んこ3年

2歳からのたねっこ。
2年で卒会してからの、根っこの子。

見事にいつも泥んこだった君。

たねっこ時代は年下に羨望?の眼差しでも、
根っこでは年上から、「汚ねぇな~!」の罵声でも、
女子たちからは、冷ややか~~な視線でも、


まったくひるまず、泥にまっしぐらだった君。
毎日、毎日・・・




洗濯板で、洗えど洗えど泥水・・・なズボン。


あっという間にボロボロになる・・・リュック。


母さんは夜中に泣きながら、罵りながら外水道でゴシゴシした日もあったよ・・・・。



雨の日にカッパを着たまま、川の中で座っているときは驚いたし、
泥がつきすぎて着ぐるみ状態になってたときは、さすがに笑った。


木から垂れるしずくを飲む、の図


誰もがなるべく固くなっている畦道を歩くのに、君一人だけ、
ぐっちゃぐちゃの場所をあえて歩いている姿を見て、言葉を失ったよ・・・



「どろんここぶた」か、石田森か。。


小さな水たまりも、君たちには大いなる遊び場


でもどんなときも、そうして地球と戯れる君。やっぱり母さんは・・・・・好きだ!





つい力強く握ってしまう、のよね・・


顔に落書き、油性ペンとか、ヨウシュヤマゴボウとか・・・



仲間とうまくいかない日もあった。

でも君は君のままでいた。


構わず君であり続けた。


「構わずあなたでありなさい」といつも思っていたけれど、
さすがに凄いな、と思った。



でもそうとしか生きられない君が、君なんだよね。

だからやっぱり母は、それでいいと思う。
そしてやっぱり、そんな君が好き。



3年間、たくさんの経験をしたね。
私もたくさん学んだよ。


「仲間」や「みんなで」って母はじつは一番苦手分野だった。


でも子育ては、たくさんの人の手をかり、目をかり、愛をもらって、
初めてできるんだって気がついたよ。


そして私は最近気がついたけど、君はきっともう知っているね。



不器用だけど、君の中に、仲間達が生きてる。


みんなにもう今までのように会えないと知って落ち込んだ君。


でもきっとこれからも大丈夫。


お世話になった全ての人たちに感謝の気持ちを忘れずに。


また一緒に歩いていこうね。

風と遊んでいたのかな?

泥んこ3年お疲れさま。


そして、ありがとう。


君が泥んこでなくなる日が来るなんて、今はぜんぜん想像できない。

2017年3月22日水曜日

ミツバチさん、いらっしゃ~い




へのへのわらべでミツバチさんもできたらいいな~と思って、
いろいろ調べたりお話を聞きにいったりしていたら、父ちゃん、
急にやる気になってくれまして、、、

冬仕事の最終章、巣箱作り完成です。



いわゆる重箱式、6箱

丸太をくり抜いたの2つ



私もミツバチ、蜂蜜のことはな~にも知りませんでしたが、
日本で流通している蜂蜜の多くは外国産。

日本産のものの多くは西洋ミツバチさんの蜂蜜。

ニホンミツバチの蜂蜜はほとんど流通していないそうです。


でも飼育向きでたくさん蜜を提供してくれる西洋ミツバチさんと違って、
在来種であるニホンミツバチは、日本の環境順応能力が高いので病気にも強く、
天敵スズメバチをも撃退する能力もあったり、
薬もいらないし、管理もとても少なくてすむそうです。


石田家としてはもちろん、ニホンミツバチさん、いらっしゃ~い!の準備です。


が、しかし!!


ニホンミツバチさんが来てくれるかどうかは、天のみぞ知る。

巣箱を設置しても何年も何年も来てくれないこともザラにあると・・・


しかもやっと来てくれたと思っても、ちょっと気に入らないことがあると
あっけなく去っていくと・・・・・・・・・


まさに自然、天然のミツバチさんなので、巣箱設置=めでたく蜂蜜
なんて簡単な話では無いそうですよー、、、、、


でも自然農の畑の我が家、
梅の花が咲き終わった今は、畑に今はハコベくらいしかないけれど、
そのうち菜花たちが咲いて、エンドウたちが咲いて、ボケが咲き、
ハーブ達の花盛りを迎える頃には・・・・・・・・・・
きっと来てくれるんじゃないかと信じてます(笑)

かわいいクロッカスもいち早く開花



一昨日、一匹見かけたという目撃情報もあり(笑)



巣箱にニホンミツバチの蜜蝋を塗って、いよいよめぼしい場所に設置します巣箱。


こーんな分蜂見れるかな???(http://mitubati.miyagi-web.net/さんより借用)



どうか来てくれますように。








2017年3月17日金曜日

へのへのわらべ 里山さんぽ 3月14日

今週火曜日は、冷たい雨の中、3回目の里山さんぽ。

また新しいお友達が1組、来てくれました。


今日はスペシャルデイ。

根古谷のステキなお寺さん「法宣寺」で、年に3日しかご開帳されない
涅槃図をみんなで見に行きました。


お寺さんのお庭をみんなで探検してみたり・・・・






お寺さんの太鼓ドンドン。2歳女子組。

雨の日の苔類、地衣類のみずみずしい美しさ

石でできた手水舎でぴちゃぴちゃ遊んだり

秘密基地はいつものお楽しみ


雨が強くなってきたので、ヨモギを摘んで、石田家でヨモギ団子を作りました。


大人には冷たい雨でも、こどもたちは元気元気。


3月、冷たい雨も、気持ちよかったね。


次回のおさんぽ会は4月28日。


4月からはいよいよ毎週の青空保育も始まります!

体験入会も随時受付中。


ガラリと春の装いになる、4月。待ち遠しいです♪


へのへのわらべ
https://henohenowarabe.jimdo.com/

2017年3月16日木曜日

ぼくは根っこの子だから

先週土曜日、森が4月からお世話になっている「森のようちえん 根っこの子」
の年長さん卒会式がありました。


最後の絵本は年長さん、お父さんが読んでくれました


率直に感動したー!年長さん、みんなとても輝いていた。


保育者さんのいる「森のようちえん たねっこ」を卒会してからの、根っこの子。

母たちだけでおこなう自主保育。


たねっこで「見守り」保育ってステキだな~~と思っていたところに、
年があがってくると「見守って」いるだけでいいの?!?!と思うことしばしば、
になり。。


母として、そこにいる大人として悶々とすることの多い日々でした。



森のようちえん指導者養成講座に参加したときに、内田幸一さんの言葉
に目を覚まされ、

・・・

「見守り」のつもりが、「見殺し」になっていないか気をつけてください。

「見守り」に囚われすぎて、ただ見ているだけになっていませんか?


自分で「見ていられない」と思ったら、声をかけて、手を出していいんです。

手をいっぱい出して、失敗したな~ということをたくさん繰り返して、
初めてちょうどいい「見守り」ができるようになるんです。

・・・・

そんなお話を聞いて、そのつもりはなかったけれど、
「見守り」「信じて待つ」に囚われていた自分に気づきました。




篠秀夫先生が

・・・・
双方が楽しければ「遊び」ですが、やっている側しか楽しくないのなら、それは明らかな「イジメ」です。ケンカは見守っていればいいですが、イジメは止めるのが大人の役割です。・・・

とブログに書いてれば、見守っていいときと、そうでないときがあることを
再認識し。


柴田愛子さんが著作の中で
「仲間はずれを見つけたら、烈火のごとく怒ります」

と書いていれば、やっぱりなんだか落ち着いたり。


でもけっきょく答え外に求めたり、正解が知りたいわけでもなく、
自分はどう思うのか、考えた。



それで気づいたのは、子供には「失敗しながら学んでいくんだよ」といいつつ、
親になり、「子供に対してはぜったい失敗しちゃいけない」という
無意識のプレッシャーに縛られていた自分がいたこと。



でも親になって、大人になったとしても、やっぱり
失敗しながら学んでいくしかないんだな~ということにいきつきました。



つねに成長を続ける子供とともにいるということは、
ともに変化し、成長し続ける存在でいたい。


今を生きている子供たちに、今そこに在る大人として
生の自分で向き合う人でありたい。


子育て論じゃないと思いました。


そして結局、母と子の関係性が、すべての関係性につながっていくんだ、
ということ。


その気づきとともに、もりも私もいっぱい学んだ1年だったなぁ、と。


色んな価値観の母たちに愛されながら過ごすことは
ブレというよりも、それこそ多様性を知るいい機会だったと思う。


世界には本当にいろんな価値観があるんだしね。


これは信頼できる保育者さんや、幼稚園などに預けて満足してたら
考える必要もなかったこと、必要の無かった苦しみだったかもしれないけど、
でも自主保育を選んだおかげで、得られた大きな財産だったなぁと
思います。


先輩母たちがよくいってた「大丈夫!」の意味が、卒会式を経て、
ようやくわかったというか・・・


イライラ母さんだろうと、メソメソ母さんだろうと、自主保育という形で
深く繋がっている母と子は、やっぱり素晴らしいなーと。

自主保育って、私には向いてなかったなぁ・・・・・とつい
1週間前まで思っていたのに、やっぱり自主保育っていいな、
と思わせてくれた卒会式でした。





根っこの子、1年間しか見ていないけれど、この1年でどの子も本当に
「強く」なった。


年長さん5人それぞれ、素晴らしくそれぞれの根っこを張っているように見える。


年長さんとの最後のお当番で、「ぼくは自然界がきらい」「根っこの子に行きたくない」
とよく言っていた天才Y君が、
「ぼくは諦めない。だってぼくは根っこの子だから!!」と言いきったこと。

その誇りと自信を根づかせた、3年間の重みを思った。


3年間、そんな子供たちの育ちを支え続けきたお母さん達、本当に凄いなっていうのと
本当に幸せだなって思う。


もりは根っこの子、楽しいことばかりじゃない、いやけっこう辛い日々だったのに
「幼稚園じゃなくて根っこがいい」といい続けるのは、憧れの存在として年長さんがいてくれて
「ああなりたい」という思いがあるからなんじゃないかな、と母として思う。


子供たちにも、そして私にも、たくさんの学びをくれた年長さん、年長のお母さんたち
ありがとうございました。


4月から、私も負けないくらいがんばるぞーーーーー!!!


たくさんの感動をありがとう。
卒会おめでとうございます☆


根っこの子facebook
 https://www.facebook.com/necconoko/


2017年3月5日日曜日

へのへのわらべ ひな祭り

へのへのわらべのひな祭り。
今年もお散歩してヨモギを摘んで、みんなで菱餅と桜餅をつくりました。

羊毛のおひなさま



この地を這うようなヨモギたちを見るのも3月のお楽しみ。
ここにも春。

春のお日様きもちーね

みんなでコネコネ

桜道明寺!


桜道明寺の桜はおととし田んぼの山桜の葉っぱを塩漬けしておいたもの。
2年越しでも全然だいじょうぶ、どころか、本当に美味しかったー!

色づけは道明寺粉を炊くときに、ちょっと黒米を・・・
でもあまりつかなかったね。

でも子供たちも上手にまるめておりました。




そしていただきまーす!あまりの美味しさに、あっという間に完食!


ごめんなさい、写真は去年の・・・

そして菱餅。
色づけは、緑はヨモギ、黄色はクチナシ。

本当は白には菱の実を入れるそうですが、白はお餅そのまま(笑)

ヨモギが厄除け、白は清浄、赤は厄病よけ、の願いをこめていたそうです。


そして・・・・その3色で



「雪の下では新芽が芽吹き、桃の花が咲いている」



という情景を現しているとな・・・・・


なんとも風流ですね。


しかしピンクは出せないな~。
どなたか自然のものでピンクを出す方法をご存知の方いたら
教えてくださいm(_ _)m


そして今のグレゴリオ暦だと、桃の花はまだ咲いてないですね~、、、、


ひな祭りと七夕はやっぱり旧暦でないと、ちゃんとした季節感が出せないのが
ちと残念です。



そして絵本「ひなまつりにおひなさまを飾るわけ」
地味だけど、染み入るお話。ひな祭りの起源を知ることのできる絵本です。

ゆらはまだ最後まで聞けなかったけど、もりはしっかり聞いていて・・・
何を感じたのかな。



春、心も体も、上昇気流にのって開いてくる季節。

健やかにありますように・・・・



2017年3月3日金曜日

ホームスクーリング

昨日はホームスクーリングについて吉度ちはるさん、古山明男さんのお話を聞いてきました。


ホームスクーリング、ホームエデュケーション。

家で学習、家で教育。

学校に行くことを選択しなかった場合の、別の選択肢。


3人の息子さんをホームエデュケーションしたという吉度さん。
子育て体験をお聞きするのは2回め。

1度目はまだ佐倉のナチュラルストゥーディオがあった時に、
アンニャライトさんとの「スローマザーカフェ」 にて。


その時はわたしは森を妊娠中の初々しい妊婦ちゃん(笑)で、
3人の息子さんに予防接種をせずに育てて、麻疹でみんな死にかけた、
という話を聞いてぶっとんで(笑)
そんな人がいるんだー、予防接種って受けなくていいの??!
と、パンチをくれた人。


そこから色々自分で学びました。
そして予防接種は義務ではないし、必要ないと自己判断して今にいたります。



そしてホームエデュケーション。

実際に子育てが始まってみて・・・・・・そんなことができるのって
本当に凄いことだ!!って実感。

正直、今の日本の小学校、「ステキなところだなぁ~、ぜひわが子を通わせたい」
と目を輝かせることはできない。。
けれど、本人が行く気があるなら、もちろん通っていただきたいと思う。


でも、万が一、子供から「行きたくない」という意思表示をされた場合、
「絶対に行かなくてはダメ」と私は言えないし、言う理由も見当たらない。
 


その時に、選択肢として今からいろいろ知っておいたほうがいいな~と思っての
昨日でした。


ホームスクーリングとは必ずしも「家で」教育することではないそうなんです。

それは「親が」その子に必要だと思う、教育なり環境を「用意」すること、
だそうです。

小学校なり中学校がその子に必要ではないと判断したとき、
ではどうすればいいのか・・・・


古山先生はお恥ずかしながら初めて存じ上げたのですが、
そんな子供たちの居場所と、学びたい子の教育を提供してくれている方。

本当に子供のことを理解されている方なんだな~と思いました。


全然タイプは違うけれど、篠先生と通じるものを感じたら、やはりシュタイナー教育も
深く精通されている方でした。
なるほど・・・・


古山先生のお話会、八街でも開催できないかな~と容子ちゃんがさっそく
動いてくれています。
ご興味ある方はぜひ、聞きにきてください。



ちなみに吉度さんの息子さんの一人、中2まで自分の名前をカタカナで書くことしか
できなかったのが、学校に行くと自分で決めて通学し始めたら、
先生が居残り授業をしてくれたり、古山さんがフォローしてくれたりしたおかげもあり、
半年で勉強が追いついてしまった、ということです。

すごいですね~、面白いですね。

子供たちの可能性は本当に無限だと思います。

それを傍らで 冷静に面白がって?見ていられた母、吉度さんもやっぱり凄いです。



他にもホームスクーリングでお子さんを育てられた方のお話、面白かったなぁ~。

育てた、というより子供の「意思」を叶えてあげられた方、というか、
「自然農的子育て」ができた方、なのかな。


企画してくださったおひさまのての二階堂さん、生活クラブさんありがとうございました。