2017年1月22日日曜日

篠秀夫先生

悩める子育て母の、まさに「先生」!
念願の篠秀夫先生をたねっこ主催でお呼びし、ワークショップをおこなっていただきました。




先生のプロフィールはこちらから。http://www.geocities.jp/nenemu2001/self.html

今回はシュタイナーの提唱した「四つの気質」をメインにお話をお願いしたのですが、
それ以前に、ひとつの命としての子供を理解するうえでもっとも響いたもの・・・・


子供は母である私から産まれ出た命であるけれど、
けっしてそこから始まった命ではなく、
何百万年と続いてきた命の記憶を持って、また生まれてきたものであること。

私の続き物ではなく、一つの意思と役割と特徴を持って生まれてきた命であるということ。

そんな本当に根本的なところが、なんとなくわかっちゃいるようで忘れてしまう、
それをあらためて気づかされました。


母が望むようにではなく、母がその子にするように、その子は育ち、
母のやり方で大切にするのではなく、その子が大切にしたいものを、大切にしてあげる。

その上でも、気質を理解しておくと、ただ闇雲に子供を否定したり、
母が自己否定に陥ったりせずに済むなぁと。

たとえば我が子森くん。
楽しいこと大好き、向上心や競争心はあまりなく、みんなとワイワイするのが好き。
典型的な多血質です。

そんな彼に、学ぶことや達成することに喜びを見出す胆汁質の子が望むような
教育的なことや、スポーツなどをやらせても、彼の命本来は喜びません。

じっくり観察することや、静かに一人で遊ぶことが好きな憂鬱質の子のように
なって欲しいと願っても無理なお願いです。

いつもほがらかで、ちょっと控えめで、食べることが大好きな粘液質の子のように
ほんわかしていて欲しいと願ってもイライラするばかりです(笑)


たとえば日本の1年には四季があるように、春は軽やかな多血質、
夏は情熱的な胆汁質、秋はメランコリックな憂鬱質、冬は鈍長な粘液質的、

人生においては、幼少期は多血質、思春期は胆汁質、壮年期は憂鬱質、
老年期は粘液質、

というように移り変わるものだし、
また状況によって、どれかが強く出たり、また弱まったりするものだそうですが、
根本的に自分やわが子が強くもっているものがわかれば、
自分も自分以外の人も理解することができるようになります。


また全ての気質は全ての人が持っているものであり、全ては補いあい、
どれかが弱ければどれかが強くなり、そのバランスをとりながら
その命の恒常性を保つものであると理解できると
何かを否定する必要もなくなる。

そして色んなことが、自分の至らなさのせいではなく、気質の違いによるものだったりすることに
気づかされます。


子育てをしていると、どうしても狭い狭い世界に入り込みがちです。
そんなとき、第3の視点を持てると、気持ちがとっても楽になります。
笑ってられる母ちゃんになります(笑)


「7歳までは夢の中」・・・・・

まだまだファンタジーの世界に住んでいて、私達大人には見えない、感じることのできない
本当にたくさんのものを、日々全身で吸いとっている子供たち。


子供たちの生きている世界は、私たち大人の生きている世界とは
根本的に違うものです。
やっぱり、大切にしてあげたい。。。



母のイライラは、理由のなき怒り、それは体の緊張によるものだそうです。
産前産後の女性の体は、本当に繊細で、自己コントロール不可能な領域の
完全に野生的な状態です。


古代、森の中で子育てをしていた人間は、妊娠子育て中、肉食動物から
わが身と我が子を守るために、密かに密かに生きている必要がありました。
なぜならその時期の母親と子供は、とてもいい匂いを発しているのです。

気持ちが外に外にいかないように、その時期の母親というのは
気持ちが内向き、今で言うと欝っぽくなるのは命をつなぐ必然の働きと
いえるというのです。

でも現代の母は、出産直後から、それ以前と同じような生活を強いられ、
世間一般的に「生産的」でいること(いわゆる早い社会復帰)すら求められますが、
それは本能的にムリなことなんですね。


日本という社会は、根本的に競争による経済的生産性を求めるように教育され、
明るく協調性があることが好意的に見られ、極端に胆汁質的、
多血質的であることを肯定される社会であると、先生もおっしゃっていました。

子育てという、そういった範疇とはまったく異なる世界に突然身をおく
現代の母達は、評価も報酬も一切ない、急に「生産的でない」自分に不安を感じ、
子育てという現実に、否定的な気持ちを持ってしまう人がとても多いと
思います。現にわたしもそうでした。


わが子を育てること以上に意義のあることなどないはずなのに
評価や報酬で自分を確認できることを求めてしまう、、、、


それは本能的なものと、社会的なものの大きなズレによるものだった
んですね。

先生の話を聞いて、とても納得してしまいました。



それによって体に緊張がたまり、イライラが募る。

それが流れ的に自然とわが子へとぶつけられる。
もしくはパートナーの旦那さんか・・・


でも環境や社会状況を変えることは、そうそう容易ではありません。


まずは自分の体の緊張に気づいて、それをゆるめることも
大切だなぁとつくづくまた思いました。

やっぱり和みのヨーガも復活しよう♪
とまた思わされました。
ガンダーリ先生と篠先生もお友達ですしね♪



他にもたくさんたくさん、母として学びになることをたくさんお話くださいました。


ところで私は、何気質でしょうか・・・?(笑)


気質を知ることは、視野を狭めることではなく、新しく知ることに囚われず、
また世界の面白さを知れるきっかけであること、本当に感謝しています。




参加してくれた母達にも、少しでも励みになるものでありますように・・・

ありがとうございました。





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