2016年12月21日水曜日

無条件の愛

第2子ゆら誕生から2年、本当に余裕のない月日があっという間に過ぎ去りました。

心身ともにギリギリのところをいったりきたり、でも今落ち着いて振り返ることができるのも、
日々傍にいて生きてくれる夫があり、支えてくれる母、義母、そして友たちのいるおかげだと
つくづく思います。


壮大な振り返りなのか愚痴なのか。
でもこれをしないと、来年進めない気がして、ちょっと書きます。



子育て、がこんなにとてつもない経験だとはゆめゆめ知らず(笑)
憧れだけで始まってしまった田舎生活も・・・・・同時進行で。


ぼっとんトイレを使うのが怖くて、用も足せないヘタレだったワタクシが、
コンポストトイレを日常的につかい、後始末もするようになるとは。

今更ながら、なんでも水に流せる水洗トイレがこんなに
生活を楽チンにしていたのだとは知らなかった。


アフリカに旅行に行ったとき、洗濯が手洗いで大変だなぁと他人事だったはずなのに、
毎日外水道で、洗濯板片手に泥汚れをゴシゴシするようになるとは。


子供達は外に一歩出れば泥がつき、土のつかない日などない毎日が
こんなにしんどいとは。

黒人さんたちがピカピカの靴を誇りに思うのも、なるほどなぁ~
と妙に納得してしまったり。



古い家はすぐにホコリはたまるし蜘蛛の巣ははるし、
油断してるといろんな生き物が住み着くし(笑)

ここは千葉県なのになぜか冬は連日氷点下、
去年はなんと-8℃まで下がったり、、、


家事も大変、子育ても大変。

でも一番しんどかったのは、やっぱり目の前の「なすべきこと」に自分が占領されて
余裕がないばかりに、子供達を見れない、傷つけたり踏みにじったりしてしまう、
そんなことだった。



秋の長雨で、山のようにたまった洗濯物・・・・・・

久々の晴れ間の出た朝、キラキラのお日様の光が家の中にはいりこみ、
それを見たもりが「みてーおかあさん、おひさまだよ。ピカピカでおいしそう!
いっしょにたべよー」
といって口をパクパクさせている。
本当に美しい光景なのに、なんて可愛いことを言うんだ、と思っているのに、
私の心を占領しているものが、イライラと
「なにくだらないこと言ってんの。おかあさんは洗濯物で忙しいから、そんなことやってる
時間ないの!」
と言い放ってしまう。
言いながら、心の中では大泣きしたい気分だった・・
だけどきっともりは、もっともっと泣きたい気分だったに違いない。
取り返しのつかないことを私はしてしまっている・・・ただただ苦しかった。


外にでないと洗濯もできない、ニワトリにえさもあげられない。

でも外にでるとすぐに「おかあさん~~どこ~~~??」
「ママァー、 だっこ!だっこ!」と
こどもたちの声が追いかけてくる。

またたまってしまった泥汚れを、悪化した手湿疹が腫れて切れ切れの手で
ゴシゴシしている目の前で「ママ~~~」と甘えた声で可愛い子が近づいてきて、転ぶ。
ドロドロ・・・

母を求めて出てきたのに「もう、家の外に出てこないで!!」と
ぜったい無理なことを冷たく言い放ってしまう。


9月にもりが原因不明で入院したこと。けっきょくすぐ退院できたものの、
ずーーっと立ち直れなかった。
私が原因とわかっていても、どうしても変われない自分がいて。


夜中の授乳はもちろん、ストレス過多で夜もよく眠れないことが増えて・・・

毎日毎日泣きたい気持ちで、必死で、藁をもつかむ思いで、どうにか自主保育に
通っていたけれど、家では怒り顔か泣き顔の日々・・・

「おかあさん、どうしたらニコニコしてくれるの?・・・おかあさん、・・・だいすきだよ」

といつも怒ってばかりだった私に優しく言ってくれた森・・・


思えば私は森に愛されていないんじゃないかと、いつも心のどこかで疑っていました。
一時は本気で義父母のほうを好いているんじゃないかとすら思っているときもあり。
ゆら出産後は森との関係はますます悪くなり、
朝目を覚ませば「おとうちゃーーーーん」と号泣し、朝早く田畑に夫が出ているときは
泣き叫びながら外に飛び出してしまう有様でした。
苦しい苦しい時期でした。

それでも少しずつ氷は溶けてきてはいたものの、私も正直、ゆらが産まれてから
その前まで森に感じていた愛おしさが消えていて・・・・・そして入院。
もりが全身全霊で私を求めてきて・・・・・、こんなにも私を必要としていたんだ、
という圧倒的な強さにただただ驚きました。

それでもまだまだ良い関係、とまでは言えなかった。
だけど私もやっぱり必死でした。
わが子を愛おしいと思えない、辛さ。どうにかしなくては、ともがいていました。



その後、またくだらないことで怒りすぎてるなぁ、とあまりにも酷い自分に泣かずにはいられず
庭で顔を伏せて泣いていたら、
「おかあさん、どうしたの?ないてるの?ねぇおかあさん、泣いてるの?」
と聞いてきて、
私が泣いてるのがわかったら
「・・・・もりくんが、泣き止むまで傍にいてやるよ」って、私に優しくもたれてきてくれて。

そのわきで「ゆらちゃんも、ゆらちゃんも」とゆらも必死に私をさすっていて・・・・


なんでこんなに優しいんだろうって。


「私を苦しめる存在」とまで、一時は思いつめてしまった子供たちが、
なんでこんなに優しいんだろうって。


本当に魂の底から救われた思いがしました。
 

こども達の母への無条件の愛、母をまるごと愛してくれていることに気づかされ、
私は、この子達のお母さんなんだ、と、母となって4年たち
ようやく思えたのかもしれません。
と同時に、森が私を愛していないかもしれない不信も、ようやく完全に払拭されました。
ごめんね、愚かな母でした。


ゆら2歳を機に授乳も終え、ようやく、素の自分にまた戻れた気がします。


もちろん、自然豊かな田舎に暮らし、古いお家に住み、ニワトリがいて、
自然の中で生活するということは多くの気づきがあり、豊かさがあり、
恵みがあり、それをレポートする余裕がないのをとても残念に思っていました。


来年はいろいろと新しいことが始まる年になりそうです。

この1年を経て、私も少しは成長できたのではないかと、
今は思います。


可愛いかわいいこどもたち、本当にありがとう。
心から、愛してます。
本当に、ありがとう、ありがとうありがとう。

これからもお母さんもあなたたちと一緒に成長していくからね。


その一方で?父ちゃん自然農もがんばってます!
ことしは小麦も自給でき、美味しい小麦粉が食べられるようになりました。

来年からは私も田畑に復帰します、また田畑日記もお楽しみに!!


よいお年をお迎えください。


















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