2013年4月20日土曜日

森は豊かだ。

人間が手をつけなければ、このホシは森でおおわれる。





流れる水

苔が生え

シダ類がいき

草が生え

木がそびえ

生い茂る



やがて枯れ

土となる




無数の微生物がいき

菌類がいき

カエルや蛇がいき

虫や蝶がいき

鳥や獣がいきる



豊かな森。











わたしたちの国土も


その昔、

美しい縄文の森だった。







わたしたちもその昔、その森に生きるひとつの生き物だった。



やがて森はうしなわれ、


わたしたちのホシは、おそらく、

ほとんどもう取り返しのつかないところまできている。






 わたしたち人間にはこのホシを蘇らせることは


決してできない。





それができるのは、ただひとつ、

人がまったく手を入れない


森だけだ。







それを思うと、放射能で汚染された土地が、
荒れ果て、やがて森になるのは、

人間からみたら悲劇だけれど、

地球から見たら癒しなのかもしれない。



放射能は、‘目に見えないすべてのものからの警告’だから。

















わたしたちは種をまいたら、

結果を見たいと思う。





でも自然はインスタントじゃない。




このホシを思えば、

自分が生きてる間に、結果を見ようと思っちゃだめなんだ、きっと。











「7代先の子どもたちのため」


先住民族は、イコール私たちの祖先は知っていた。

わたしたちも、本当はわかってる。






自然はすべてをあたえてくれている。



すべての生き物がただ心地よく、生きていけるように、

ほんとうにうまいことできてる。




人間も、ただ生かされている命にすぎないと悟って
侵さず、いただいて生きていければいいのに。






「このホシは、人間だけのものじゃないの。
そのことを忘れないでほしい」


と母は臨月のときに畑で、

カエルの妊婦さんにお願いされた。







だから、こどもに、森、と名づけた。
(ほかにもくだらない理由もあるけど、、、)









ただただ、ただそのことを忘れないでほしいという思いで。









新しい時代が来た、と行っても、何かが大きく変わるわけじゃない。


本当になにかを失わなければ、きっと人間は変われないんだろう、
と思う。










でも悲観しているわけじゃなく、








小さい小さい存在のわたしたちは、小さい小さいことしかできない。



それでいいんだ。








そしてその思いだけは忘れないように。

私も。森も。


そして森のように豊かに育ってほしい、という母の思いをこめて。



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