2011年5月30日月曜日

いじめと食べ物 その種 そして戦争

なんだか次から次へと問題が出てきますね。


私たちの知らないところでまた怖いことが進められそうになっています。
「どさくさまぎれに」とはまさにこのこと。




遺伝子組み換え作物が、このままだと私たちの知らぬ間に
日本に入ってきてしまいます。



日本が大きく変わろうとしてきているこの時に、
まさにグローバリゼーションの負の落とし子がまた、生まれようとしているなんて。


もう日本という国は本当に命が見えなくなっているんだと
哀しいです。





農林水産省が、承認前にパブリックコメントを募集しています。



遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集(パブリックコメント)について
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html



「種」


多くの人が知らないことですが、今、日本で栽培されている作物の種のほとんどが
操作されています。
F1といって、1代限りの命の種。

巡り巡らない種。


本来、命は私たちの命がそうであるように、親から子へ、子から孫へ、
孫からまたその子へと巡り巡るもの。


でも今作られている作物のほとんどは、


収量が多く、 

成長も収穫も一斉にできて、

形が揃っていて、

腐りにくい。



そんな風に操作された種からできています。



昔はその土地その土地にあった作物ができていたのに、
今はどこにいってもおんなじ、薄っぺらい味の野菜ばかりなのはそのため。


そうした種をつくるために、雄性不稔といって、いわゆる無精子の作物を
利用するため、最近では不妊症が増えているともいわれています。


ヒトの都合で、命が操作されています。




みんなと同じじゃないものは、捨てられています。


「みんなおんなじ」


生物多様性の正反対です。



いま子どもたちの間に、いじめがとても多く、陰湿化しているのも
こうしたところにつながっているような気もしてしまう・・・。


いくら道徳の授業で金子みすずの詩を読んだって、
無意識の中に刷り込まれている、異質なものを排除してしまう本能・・・

異質なもの、ではなかった。


私も大人になって、いじめられる子どもに接するようになって気付いたのは、
やはり特異な子なんだな、ということ。
別の言い方をすれば、ひときわ、命の輝きが強い子です。


一人ひとり、ひとつひとつの命はもちろんどれもユニークで唯一無二ですが、
それでもやはり、なかにはひときわ、強い子がいるのですね。


そういう子は、やはり特異です。

特異なものを受け入れる心の土壌がなくなってきているのか・・・・




全て無関係のようでつながっているようにしか
私には思えません。



自然農では、できるだけそうした操作されていな種から作物をつくり、
そうして種は自家採種して、毎年その種を蒔いて育てることによって
よりその土地にあった作物になっていきます。


なので形もバラバラだったり、まぁ収穫もバラバラだったりするのですが・・・




今回のこの遺伝子組み換え作物は、こんなF1なんかよりもよっぽど
怖いものです。


この仕組みについて語るには私の力ではあまりにも非力ですが、
この作物が入ってくると、もう固定種の種を自家採種することもできなくなり、
そのうち日本国中、この遺伝子組み換え作物しか作れないという状況になります。


ベトナム戦争で使われた枯葉剤を作った会社モンサントが作った
除草剤耐性の遺伝子組み換え作物・・・・・。


散々除草剤をまいても、この遺伝子組み換え作物は枯れず、
周りの草だけが枯れます。



こんな作物が身体にいい訳ありません。

地球にいい訳ありません。


「いいえ、安全です。大丈夫です」


どこかで聞いた常套文句。



いま先進国にこれだけのアレルギー疾患、そして癌が増えているのも
決して無関係ではないという識者も多くいます。



大規模農業が世界の貧困を救うというのも
グローバリゼーションの幻想のひとつです。


そもそも私たちの国には大規模農業は不向きです。
北海道は別なのかもしれませんが・・・・・








野菜は食べないという人たちにも無関係ではないのです。


今遺伝子組み換え作物で多くつくられている、ダイズ、トウモロコシ
などは、そのほとんどが食用家畜の飼料になっています。



お肉こそ、ほんとうはとても問題だらけです・・・・

病気にならないように、あらかじめ抗生剤漬けにされ、
与えられている飼料は遺伝子組み換えされた農薬まみれの作物・・・・・・

それが血となり肉となり、急激に肥えさせられて
わたしたちの口に。





放射能の問題と同じように、いやもしかしたらもっと水面下で力をもつ
この命を操作する遺伝子組み換え食品について、
わたしたちは注意しなければなりません。



除草剤は枯葉剤から作られたように、
化学肥料の原料である窒素も、爆弾の原料から生まれたといわれています。



農業も純朴な農家の人たちの知らぬ間に、戦争の恩恵を受けているという事実も
なんだか哀しい真実です。



知らないほうがいいことは沢山ある。


でも知った後、知らぬふりをするのは罪であると、どなたかが言ってました。



私もこんな気の滅入るようなことばかり書きたくはないのですが、
日々おかしている罪をひとつでも減らせるようにと、できる限りのことは
したいという思いです。


どうか上記のリンクから一人でも多くのかたが意見を提出してくれること
心から願います。



遺伝子組み換えについてわかりやすいページ参照


グリーンピースジャパン



インド綿花生産者の自殺とモンサントの戦略
http://indiesatellite.jp/?p=446



ちょっと笑ってしまうつくりですが・・・・、わかりやすいフランスがつくったVTR
http://youtu.be/kHxBtUnNtpk



追記:
わたしも今までいかに平和ボケしていたのか・・・・
もうすでに、日本にはたくさんの遺伝子組み換え作物が入ってきているそうです。
第1種使用を認められている作物一覧↓
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_list/index.html

ただし、第1種使用を認めて「栽培○」になっている作物についても、
現時点では日本では栽培されていない、とのこと。(農林水産省・タカシナさん談)

でも逆にいつ栽培されるようになってもおかしくないということですよね・・。


この件については、今まで放射能にたいして無関心であった失敗という教訓を
いかして、つねに関心を持っていたいと思います。

そういう意味でもやはり、より多くの方の意見が国に伝わることを願います。

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