2011年5月25日水曜日

「幸せの経済学」、アボリジニの人たち

日曜日はNatural Studioさんでドキュメンタリー映画
「幸せの経済学」を観てきました。

映画自体も素晴らしかったのですが、その後の
集まった皆さんとのお話会がまた素晴らしく、
興奮して帰って、寝付けず熱い日記を書いたのが前回。


夜中に書いたラブレターみたいで、読み返すと
なんだか恥ずかしいかぎりですが、、


でもなんというかある種のラブレターなのかもしれません。



その日はマキさんも「まさに生物多様性」というほど(笑)、
いろんな方が来ていましたが、なんと佐倉市の市議会議員さんや
八千代市の市議会議員さんも参加していたそうです。

お話会には佐倉の市議さんも残り、印旛沼浄化運動に早くから
取りくまれているはたの辰雄さんや行政の方がいらしたのも、
なんだか世の中が大きく変わろうとしている息吹を感じ、
とても嬉しくなっちゃったのです。



いろんなお話がありました。



なかでもやっぱりつながっていく原発問題。


マキさんのご主人はオーストラリアの方ですが、
お二人で日本に来る前、マキさんが現地で見かける
アボリジニの人々は、日がな一日お酒を飲んで、仕事をしない
‘怠惰な人たち’だったそうです。


でも実は・・・・・



オーストラリアには原子力発電所は無いそうです。


でも、原住民族であるアボリジニの先祖代々所有する土地の
多くが、原発の燃料として使われるウランを埋蔵していて、
彼らは世界中の電力会社から巨額のお金を受け取る代わりに
土地を受け渡してしまっていたそう。
(もちろん、不本意ながら、です・・・・・・・・)
東京電力もそのひとつ。



そして今回の福島原発の事故をきっかけに、自責の念と
「深い哀しみとともに」立ち上がり、
自分たちの土地を守る運動を始めたそうです。
もうウランは採掘させません、と。


目に見えることの裏には、本当に色んな真実があるんですね。



グローバリゼーションによって、私たちの目に見えないものが
あまりにも多くなり、世界においてほんの一部の人たちが
お金に狂って舞い上がっている裏で、ほんとうに多くの
ほんとうに大切なものが、失われてしまいました。


それは、人々のつながりとも言われ、文化とも言われ、
伝統とも言われ、誇りとも言われ。


でもやはり一番は、それぞれの土地、大地を奪われたこと。
のように思います。


先のアボリジニの人たちのように、
燃料や資源が採れるからといって、お金で買収され、

美味しい果物やコーヒーが採れるからといって、
お金と引き換えに自分たちの日々の糧を作る土地は奪われ、

Nikeのスニーカーを作るため、ユニクロのジーンズを作るため
安い労働力になるからと農地から工場に狩りだされ、土地は
荒れて・・・・・


大地から引き離され、自然から遠く離れれば離れるほど
人々はフワフワと浮き足だち、どんどんどんどん不自然になっていく。


何かにつかまっていなければ、不安でしかたない。



アボリジニの人たちじゃなくても、お酒をあおらずには
いられない。
お酒が飲めない人たちは、ドラッグ、睡眠薬、精神安定剤・・・・・




でもこれからは、ローカリゼーション。
目に見えるものを信じる時代。

大地にしっかり足をつけて、自分の中の自然をしっかりと
感じながら生きたい。


私たちの時代は、そういう人たちがとても多くなってきています。


Yogaがこれだけ先進国で受け入れられているのも
まさにそのためだと思うのです。


自然回帰。



回帰するまでもなく、思い出すだけでいいんだから
自然想起かな。



実はこのブログのヘッダーの絵は、アボリジニのアーティスト
emily kngwarreye(エミリー・ウングワレー)の絵です。

以前のへのへのもへじ&へめへめくこじの自作イラストも
気に入っていたのですが、この大災害、原発事故があってから、
どうもしっくりこなくて、この絵に変更しました。


私の母がとても芸術を愛する人で、子どものころから絵画展などに
連れていってもらい、中でもモディリアーニとゴーギャンが大好き
だったのですが、数年前にこのエミリー・ウングワレーの絵をみた
時の感動は、今までに経験したことのないものでした。


生涯部族の砂漠地帯で生き、美術教育はもちろん、
西洋芸術にいっさい触れることが無かったにもかかわらず
突然70歳を過ぎてから、絵を描き始め、死去するまでの
8年間で3000点以上の作品を残した、アボリジニが生んだ天才画家。
エミリー。


アボリジニの人たちの文化については私は全くわからないのですが、
ドリーミングというのがあって、それは祖先の精霊が宿るところ
などと訳されていますが、エミリーのドリーミングは
カーメ(ヤムイモ)でした。

なので、ミドルネームのように、エミリー・カーメ・ウングワレー
と言われたりしています。


ドリーミングはまた自分自身でもあり、
エミリーは、「私はヤムイモ」と言って、
ヤムイモをモチーフにした絵画を多く残しているそうです。



わたしはこの「私はヤムイモ」という言葉にもとても感動したのです。

ヤムイモも自分も、ほんとうに一緒だと思っているんだな、と。

思っているというか、ほんとうに一緒なんだろうな、と
その時とても悟ったというか・・・・・・



そしてこの絵。


この世界に生きとし生けるものがすべて混在して、あまりにも
美しく調和している。
ドゥンドゥンバというか、まさに自然農の田畑の姿でもあり。



この画像では残念ながら実物の素晴らしさはなかなか伝わらない
かもしれませんが、それはそれは本当に美しい絵でした・・・・・



エミリーの生きた時代から、アボリジニの人たちも
色んなことがあったのですね。


でもまた、みんな大地に戻ってきている。




私もね、トミー・ヒルフィガーのスニーカーはいて偉そうなことは
全く言えないんです、、、

お酒を浴びるように飲んで、彷徨っていたのは
この私ですし、、、、、



でも世界は確実に変わってきている!

私たちはその変わってきている世界に生きている!

どんどん変わろう♪




わたしはサトイモ。


あなたは?

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